あ~....こりゃきつい

ついさっきまでプレイしたゲームがあるんですよ。

これ

 ↓

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ドキドキ文学部、またの名を「Doki Doki Literature Club!」

 

Twitterのフォロワーさんでこのゲームをすごい推してる人がいて、

「へぇこんなのあるんだ」って思ってた。

そんな中このゲームがSteamで無料になったのをきっかけに

俺もやってみるかと始めた。

 

意外と楽しいじゃん

もともとゲームはずっとやってきた。でもやるのはアクションゲーやARPGFPS

こういった美少女ゲームはスティックでキャラを動かしたりできないのもあってあんまりやりたいとは思わなかった。(女の子は可愛いけど)

でもいざ始めると何気ない1つの部活に招かれ一緒に詩について語り合う事に楽しさを感じてた。「意外と楽しいじゃん」そう思えた。

 

あ~....こりゃきつい

過度なネタバレはしないけど、衝撃的なシーンがこのゲームの中にあった。

「たかがゲームだろ」とか「このまま勢いで進めちゃえ」と思ってた。

でもどんどん形を変えていくこのゲームをプレイする事が怖くなって思わず

アンインストールしてしまった。

自分でやるのを恐れ、せめてもとwikiでこのゲームの全貌を眺めた。

「あ~....こりゃきつい」そう思った。

 

以下の文の通りこのゲームの全てを走りきったわけじゃない。

でもやるのが怖くて、怖くてしかたなかった。

もう一度気が向けばやろうと思えるのかもしれない。

でももう一度あの瞬間を見るのかとおもうと憂鬱だし、その先を自分の手で進めていく

事がやっぱり怖い。

 

もっと平凡に美少女ゲームを楽しめそうと思ってたけど、自分にはキツかった。

これはこういうゲームって事なんだよね。

 

でもやっぱ泣けるとも思えないですよ。ただただ怖かった。

 

ゲームってすごいな

これはなんの皮肉でもなくそう思う。

映画を見るという体験からは得られない迫る感じの感覚になる事がある。

UNDERTALEとかもそれだったかな。

まるで取り返しのつかない事をしてしまった。そういう風に思えるのは自分自信で

1つの物語を動かしているからなのかもしれない。

 

 

the GazettE GUSH 歌詞解釈

the GazettEの新譜「NINTH」がリリースされました。

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そのNINTHに収録されてる4曲目「GUSH」という歌詞を自分なりに

「こういう意味が込められてるのではないか?」と解釈してみました。

芸能人のスキャンダルやそのスキャンダルをなんのためらいもなく

伝えるTVの事を歌詞にしてるのかなと思いました。

 

 

 歌詞解釈

(Aメロ)

人の手によって都合よく映される液晶ディスプレイ
俺が見ているものが全て正しいわけじゃないだろう
なんのためらいもなく当たり前のように事実を伝える世界
ここでは人としての正しさなんて消え失せる

 

(サビ) 

ペラペラしゃべりまくる 自分の言ってる事が正しいと
ペラペラしゃべりまくる 上の人間の言いなりになって他人事のように扱って
ペラペラしゃべりまくる 誰も知りもしない強烈な事実を伝えた
ペラペラしゃべりまくる バカバカしい言動にみんな拍手を送ってやがる


(Aメロ)

出演者の視線の先に映る映像
最新でとびっきりのネタ
衝撃的なあのスターのスキャンダル
言うまでもなくみんなざわつく 理解しがたい程世の中は
堕ちる人が大きければ大きいほどみんな食いつく

 

(サビ)

ペラペラしゃべりまくる 毎日同じニュースを流すが時間が経てばみんな忘れる
ペラペラしゃべりまくる なんの文句も言わない人間だけ集めた場所で
ペラペラしゃべりまくる 同じ人間とは思えない目で
ペラペラしゃべりまくる バカバカしい言動にみんな拍手を送ってやがる

 

(Bメロ)

みんな気付いている汚い業界に今日も悪行を犯した人間が1人映し出された
今までの輝かしいキャリアは嘘のよう どこから見ても悪人にしか見えない

 

誰もが知ってる有名人のスキャンダルはたまんねぇぜ

 

(サビ)

ペラペラしゃべりまくる 無理やり広めた流行は一瞬で終わる
ペラペラしゃべりまくる なんの文句も言わない人間だけ集めた場所で
ペラペラしゃべりまくる 同じ人間とは思えない目で
ペラペラしゃべりまくる バカバカしい言動にみんな拍手を送ってやがる
ペラペラしゃべりまくる 自分の言ってる事が正しいと
ペラペラしゃべりまくる 上の人間の言いなりになって言いたい放題
ペラペラしゃべりまくる 言っている事は嘘だと開き直った
ペラペラしゃべりまくる バカバカしい言動にみんな拍手を送ってやがる

 

(Bメロ)

みんな気付いている汚い業界に今日も悪行を犯した人間が1人映し出された
でも俺と変わらないんだなと思う
みんながその人をどう扱おうが

 

後書き

the GazettEの歌詞の中ではかなりぼやかさず伝えてる印象がありました。

曲頭のノイズからのギターがTVにスキャンダルが映し出されてる情景を表現してる

のかなと思いました。

 

 

これ凄いっ! 「Fate/MIRAGE 5月号」

今日メロンブックスでこんな本を買ってきました!

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RINGOENさんのFate/MIRAGE 5月号です。

表紙に写ってるキャラクターはFateの赤セイバーことネロです。

この本はファッション雑誌のイラスト集なんですが、

本当にファッション誌を読んでるかのような気分になるんです。

中身はおしゃれなコーディネートから

おすすめ映画特集、占い、ましてや広告まで掲載してて

「こんなとこまでこだわったの!?」って

1ページ1ページ驚きながら読んでました。

 

おしゃれでとても身近に感じる

この本の面白い所はサーバント達が普段着ている服装とは違って

カジュアルな服装に身を包んでる可愛さや、おしゃれさを

楽しむというのもあります。

そしてなにより、フィクション感がとても薄いのがこの作品

の魅力だなとも思いました。

 

アニメの世界ではマスターの元で戦っているサーバント達が

ファッションモデルや、料理の先生、ミュージシャンや俳優に

なって僕にエンターテイメントを提供してくれる存在になってる

のがこの雑誌をとても身近に感じれた要因だと思います。

 

サーバント達が現実世界にやってきた!的なイフ感ではなく、

サーバントという固定概念を失くし現代に生きる1人の人間のように

魅せている上で、原作のキャラクター性を保っているからこそ

この作品が新鮮に感じたんだと思います。

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このように映画特集のコラムやファッションモデルさながらなサーバント達が

載ってたので本当に高いクオリティだと思いました。

絵だけではなく、映画やCDの内容までしっかり作ってて「すごすぎ!」って

圧倒されました。

 

他にもネロが芸能人としてインタビューを受けてたり玉藻が料理の先生

やってたりと濃い内容で大満足です!

 

ファッション誌をコンセプトにした同人作品っていうのも僕が探した限りでは

これが初めてでしたけど、1番好きな同人作品だなって思いました。

みんなも是非読んでみて!

 

 

 

 

やっぱ好きなんだなぁと

ここ最近映画を観る頻度が少なくなってた。

僕はブログでもTwitterでも書いたように、映画を観るのが趣味だったりする。         

 

丁度今から1年前は1週間の内、金曜の夜や土日を使って映画を毎週のように観てた。

1日に2本観るのも珍しい事ではなかった。

ただここ最近は1日に2本も観る事はめっきりなくなったし、なんなら1週間の内映画を1本も観ない週があった事もある。

 

実際今年のゴールデンウィークは1本も見てない。

「これは非常事態なのでは!?」とは思わなかったけど、自分なりに「こんなにも観なかったのは久しぶりだなぁ」とは思った。

仕事が忙しかったわけではないし、特別病気や悩みがあったわけでもない。

 

「なんで観なくなったんだろ?」という疑問に自分なりに答えを出してみたので

ここに書いておこうと思う。

 

「最後はこうなるんだろうなぁ」とある程度予想をつけてしまってた。

ある程度の映画はハッピーエンドで終わる事が少なくはないと思う。

「最強の敵現る!」というキャッチコピーであれど、何だかんだ主人公が勝ってしまう。そういう映画が少なくはないし、分かっててもそこに行き着くまでのプロセスがつまらないわけでもない。

それでもやっぱり観ようという気が起こらない。予告やポスターを見ては「どうせ〇〇になるんだろうなぁ」とか「これに似た映画観た気がする。。。」と観る事をためらってた。

ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

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どちらも実際に起こった出来事を題材にしたノンフィクションの映画。

特にこういったノンフィクションだと事実の見せ方はある程度アレンジが効いても

最終的な事実に関しては改変のしようがない。

だからこそ尚更「最後はうまくいくんだろうなぁ」と思ってしまう。

ウィンストン・チャーチルならヒトラーの独裁政治から人々を守った話なんだろうなとかペンタゴン・ペーパーズなら機密の内容を新聞の記事に起こし、庶民にその事実を伝えた話なんだろうなとか。

まだ観てないので内容がどんなものかは分からないけど、大体の内容をここから察してしまう。

観る前にある程度の内容を分かった気になってしまって、「どんな映画なんだろ?観てみたい!」という気持ちになりにくなっていたんだと思う。

 

乗り気じゃなくてもとりあえず行ってみる。

色々と書いたけれど結局の所、映画に対する熱量が冷めていたのだと思う。

まぁ今でも「めっちゃ大好き!!」なんて言えるほどテンションが高いわけじゃないけど。

そんな状態でもやっぱり映画館に足を入れれば映画の予告が大きなディスプレイで映されてたり、開場のアナウンスの声が聞こえたり、ポップコーンの匂いがしたりする。

そういった要素が僕の五感を刺激して「あぁ、やっぱ映画館好きだなぁ」と思わせてくれる。そしていざ久々に観てみればやっぱり見入っちゃうし、何だかんだ楽しんでる自分がいる。見終わったあとには「楽しかったなぁ」と思うし、「帰ってレビューでも書くか」とも思えてくる。

 

どんな物事でもそうだと思うけど、結局自分をちょっとヨイショと持ち上げてあげる事で自然と元気になったりするものなんだなと思った。

 

デッドプール2楽しみ

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オラワクワクするぞ

今まさにそんな気分になったアニメがある

宇宙よりも遠い場所というアニメです。

(今んとこまだ2話しか見れてないけど

この気持ちを忘れないうちに書いときたいです)

 

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あらすじ

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高校2年生になった主人公キマリは今まで何もしてこなかった自分を

変えるべく、「今年こそは!」と自分に「青春する」という目標を

掲げる。そんな中同じ高校に通うしらせという同級生に出会う。

彼女は南極に行くための資金をバイトで調達しつつ、南極に行く計画

を考えてたのだ。 「本気」で。

「そんなの出来るわけないよ!」とキマリは思っていたが、しらせの「絶対に行く」

という気持ちに突き動かされ、共に南極に行く事を決意する。

 

あらすじはこんな感じです。

「何言ってんの?」っていうのが普通の反応だと思います。

しかし、この作品が面白いと思ったのはそういう夢物語とも言える目標

に向かって彼女達が「有言実行」していく姿に自分が共感し、何か

「大切なものを忘れていたんじゃないか」を気づかされた所です。

 

ただの高校生だからこそ見入ってしまう

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しらせちゃんが南極に行きたい理由は「お母さん」にあります。

しらせちゃんのお母さんは南極隊員であり、南極で行方不明になっています。

そのお母さんを探すべく、なんとしてでも絶対に行くと南極に行くために

資金を貯め、計画を練っていたのです。

それでもただの高校生が南極になんてどうやって行くの?

そう思うのも無理もないし、実際不可能に近いのかもしれないです。

しらせちゃんのバイト代も南極へ行くための計画も全部無駄なのかもしれません。

でもその無謀とも呼べる夢に向かって有言実行していくのがこの作品の

面白い所なんです。

 

 忘れてしまってた事がある

現実でも「あぁ、これは無理だな」とか

「失敗した時のリスクが怖いしやめておこう」とか色んな夢や目標を掲げては

途中で断念してしまう。

目標に向かって努力する事は大変だし、楽な事ばかりではないです。

なんなら何もせず、無難に日々を過ごす方がリスクはないしある程度の快適さが

保証されてるから何もしないのも一つの成功かもしれません。

 

でもやりたい事とか成し遂げたい事に向かってる瞬間こそ、

人間は生き生きと過ごせるんじゃないのか?と

この作品を見てて思いました。

 

今をなんとなく生きてる人にワクワクや勇気を与える。そんなアニメ

無難な日々生活を送っては「なんかつまんないよなぁ」なんてこぼしてる僕らに

「無理かもしれない。でもそこに向かってとにかく動いてる瞬間は楽しいし、

ワクワクするよ?」と1話2話を見ててそう言われた気がしました。

 

日々の生活の中で何か新しい事を始めてみようと思っても「今からじゃなぁ」とか

「どうせできないし別にいいや」って思っているよりも「とりあえずやってみよう!」

と見切り発車をするのも楽しいのかもしれないです。

 

世の中は自分が思ってる程自分で動かす事は出来なくっても、

自分が動けば案外見える景色は変わってくるもんだと思います。

このアニメを教えてくれた友達に感謝です。

 

 

 

 

 

 

ひとりごと日誌 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

僕は普段から映画をチラホラ見ています。

ここでは今まで見てきた映画についてあーだーこーだーと書いていこうかなと思います。

 

今回はミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルという映画です。

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僕自身トム・クルーズという俳優は好きです。

 

スタントマンを使わず自らスタントをこなす姿は毎回ビックリさせられるし、演技を見ていても顔の表情や声のトーンからとても感情豊かだなと感じさせます。

そんなトムが出ている映画の中でも特にお気に入りの映画シリーズがミッション:インポッシブルです。トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが不可能と思えるミッションにあの手この手で挑むアクション映画です。毎作ごとに監督が変わり、その監督の作家性がそれぞれの作品でいかんなく発揮されていて、シリーズものだけどどの作品も個性豊かです。

 

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルはシリーズ4作目の作品でMr.インクレディブルの監督であるブラッド・バードが監督した作品です。

 

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ブラッド・バードMr.インクレディブル以外にもレミーのおいしいレストランなどのアニメ作品を監督脚本している監督です。そしてゴースト・プロトコルブラッド・バード自身初めての実写映画の監督作品でもあります。

 

今までアニメの監督をやってきた人が実写映画の監督をやったんだというところにも驚きましたし、その初めての作品がミッション:インポッシブルというのも中々にセンセーショナルだなと思いましたw

というのもトムはブラッド・バードのアニメ作品が好きらしく、彼の腕を見込んで実写映画の世界に招き入れたそうです。

実際に本作を見てみるとアクション映画だけれども、どことなくシリアスすぎない空気感を常に放っているのも本作が好きな理由の一つです。

特にプロジェクターで奥の壁をカメラで投影しながらジリジリと基地内部へ忍び込んでいうシーンはとてもお茶目だなと思いましたw下手に音楽などで臭わせるのではなく、ほとんど無音の状態で忍び込んでいくのも役者の演技を引き立て笑いを誘いましたw

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 またポスターにもあるように本作のスタントも話題になりました。

ドバイにある世界一高いビルのブルジュ・ハリファの壁を登るというものです。(ドバイの人もよく「やっていいよ」と言ったなぁと思いましたw)

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 画像を見ての通りイーサン・ハントはビルの壁に張り付く特殊なマグネットの付いた手袋をしてサーバールームまで登って行きます。しかし途中でマグネットの磁力が弱まり真っ逆さまに落ちていきそうになるシーンはヒヤヒヤしますwこのシーンもトムはスタントマンを使わず、自分でやってのけるのだから驚きです。この映画の公開時でも既に40歳は超えていますし、40歳の人間でブルジュ・ハリファの壁を登ったのはこの人ぐらいでしょう()

 

他にも本作の魅力としてはチームがしっかりと描かれているところにもあると思います。今までのミッションインポッシブルシリーズでは終盤はどちらかというとイーサン・ハントとラスボスの一騎打ちみたいなところがありました。しかし今回ではチーム一丸となってミッションを遂行するストーリーになっていて、仲間一人一人の活躍もしっかり見せているのが良いなと思いました。

PCを使ってイーサンに指示を送るオペレーターのベンジー。ヒロインでありイーサンと同じエージェントをこなすジェーン。IMFの分析官でありながらも戦闘もこなし裏事情を隠し持つブラント。どれもみんな魅力的なキャラクターだと思います。

 

本作はシリーズとしてはあまり興業的にはヒットしなかった前作を押しのけてシリーズ最大のヒットとなった事でも有名です。*1というのもトム・クルーズサイエントロジーという宗教に入っているのですが、その宗教との関わりが行き過ぎていた事や当時の恋人とのゴシップなどもありトム自身の世間的なイメージはかなり落ちていたようです。(噂だと配給会社は主役をトムから誰かに変えようかどうかという話もあったそうです)ですが僕自身3は好きな作品です。今のところシリーズの中では1番シリアスだと思うし、かっこいいアクションも沢山あります。しかしそれ以上にゴースト・プロトコルはエンタメ性に富んだ楽しく、笑えるアクション映画だなと思います。

 

是非ご覧下さい!


ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル 予告編 #1

 

読書録 声優の為だけじゃなかった本「声優魂」「声優塾」

最近読んで印象的だった本があったので紹介しようかなと思いました。

大塚明夫さんの「声優魂」と「声優塾」という本です。

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ここで言っておきたいのは僕自身は声優になりたいと思った事はこれっぽっちも

ないという事です()

ただこの黄色い帯を見てもらうと分かるように「声優だけはやめておけ。」とか

「こういう人が深夜のアニメに出て、そしてどんどん消えていくんだ」とか

声優になりたいと思っていない自分から見てもかなりドスの効いた帯だなと思いましたw

こんな言葉をあの大塚明夫さんが言うだなんて声優志望の人は恐れ多くて手に取れないんじゃないの?とも思いましたw(実際この帯の言葉は本人ではなく出版社の人が考えたそうで、本人はこんな帯になるなんて思ってもなかったそうですw)

 

そんな怖いもの見たさで読み始めたわけですが、声優志望ではない僕にもかなりグッとくる本だったなと思いました。

 

まず、「声優だけはやめておけ。」と書かれている声優魂は声優という仕事がどんな仕事なのか、大塚さんの実体験を通してとても現実的な視点から書かれた本です。

専門学校に通って養成所に行って、最初は小さい役をこなしていっていつかは主演を。。。と言った順調なキャリアを積めるわけではなく、数少ない席を余りに余る程の人達が新人だろうがベテランだろうが関係なく席の取り合いをしている現実があるんだよと書かれていました。それに技術があれば仕事がくるかと思えばそうでもない。そこには生まれ持った才能や運、その人の人間性など、あらゆる要素が噛み合って初めて声優として食べていけるというとても厳しい世界がある事を知りました。しかもギャラは喋った文字数でも時給で支払われるものでもなく、1作品でもらえるギャラは主役だろうと小さい役だろうと決まっており、金銭的にも儲かる仕事ではないとも書かれていました。

 

それだけ厳しい現実があるのにも関わらず、表面的な部分だけを見て浅はかな考えでこっちに来ちゃうのはどうなの?と言っている気がしました。なので文章をパッと見た限りだと、とてもネガティブな表現に見えがちですが今の業界の現状をぼやかす事も誇張する事もせずに読者に伝えてくれてるような気がしました。でもこういった入る前から感じてる憧れだけで現実をろくに見ずに業界に入ってしまう事は声優に限った話ではないと思うし、どの業種にも言える事だと思いました。世の中には「夢を叶えろ!」とか「好きなことを仕事に!」という人達はいるし、そういう人達の言葉は僕からすると自然と大きく聞こえてくるものだと思っています。ただそういった言葉が原因で「夢を叶えなきゃ!」と強迫観念に駆られるのも違うなと思うし、読んでて「俺のやりたい事って何なんだろ」と強く考えさせられた本でした。

声優志望じゃなくても声優の実態を知れるし、大塚さんの演技へのこだわりも沢山書かれてたので、アニメや映画が好きな人も一度手に取ってみると良いんじゃないかなと思いました。

 

次は「こういう人が深夜のアニメに出て、そしてどんどん消えていくんだ」と書かれている声優塾です。これはマチ★アソビという徳島のアニメのイベントで開催された大塚さんとそのマネージャーの納谷僚介さんが声優志望の人達に向けた講義の内容を収めた本です。参加者は参加前に声優魂の熟読や事前に用意された原稿を元に人物分析やボイスサンプルを収録し、それを本人達に直接アドバイスをもらうといった内容でした。

この本からは声優志望の人達へのアドバイスが具体的に載ってるので、この会話の内容も素人の自分から見ても声優の演技に対する価値観が少し変わったかなと思える面白い内容でした。参加した人達はみんな養成所や専門学校に通ってる人達でボイスサンプルもQRコードが本の中に入ってて一緒に講義を聞いているような感覚になれました。

 

ただここでも、これだけみんな頑張ってても報われない世界があるんだな。。。と感じました。若干ネタバレにはなるのですが、講義が終わって会場を後にした2人の会話の内容も入ってるのですが、その内容があまりにも現実的すぎて他人の僕からしても参加者の人達はいまどうしてるんだろうと心配になってしまいました。

やりたい事があるのは良いと思います。ただそのやりたいと思っている分野で成功するのは場合によってはとてつもなく難しいし、それを自分が向いているのか、才能があるのか、この年齢でチャレンジしてどれだけ勝算が望めるのか。不安要素なんてだせばキリがないわけですがそれでも、読み終わった後の自分には心なしか少し焦りが生まれてしまった気がしました。でもそこに気づかせてくれたこの2冊はとても貴重な体験をくれた本だと強く思いました。

 

声優魂 (星海社新書)

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大塚明夫の声優塾 (星海社新書)

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