かっけええ・・・ Crystal Lake-Helix-

今作は前作(True North)以上にヘヴィな攻撃性を持ったアルバムです。

この記事ではアルバムの中でも特に好きだった楽曲を紹介していきます。

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まず、頭の3曲であるHelix、Aeon、Agonyには3部作的な印象を受けました。

 

静寂なHelixから一気に爆発し暴走するAeon。そしてストレートで情緒的なAgonyへのシームレスな受け渡しと、一切隙がない楽曲構成で、各楽曲のキャラクターもしっかり分けられています。

 

Crystal LakeのブルータルさはMachinaでここまで来たかと感じたけど、AeonはMachinaが更に突然変異を起こし、機械に飲み込まれる人間の最後の足掻きを表現したような楽曲だと思いました。この曲を聴いた後にMachinaを聴いたら、Machinaに心なしか生温さを感じてしまう程、Aeonは最凶な曲でした。


Crystal Lake - AEON (Official Music Video)

 

そしてAgonyはヘヴィさと情緒さを持ち合わせたCrystal Lakeの王道を更に深化させた楽曲だと感じました。サビのフレーズはキャッチーで、ローCのブレイクダウンはこのアルバムは過去のヘヴィさを更新しているんだなと感じさせてくれました。

 

+81はThe Circleにもあったクリーンボイスを取り入れた楽曲で、間奏ではベーススラップがあったり、リズミカルなコールもあり、かなりノリの良い楽曲だと思いました。

 

The CircleのカップリングでもあるLost In Foreverもこのアルバムに収録されているのですが、この曲は個人的にかなり好きなタイプの楽曲です。

疾走感のあるパートとビートダウンするブレイクダウンパートの展開が気持ちよく、明るい雰囲気で、お気に入りの楽曲です。

 

Devilcryはイントロから「バラードなのかな?」と思わせ、アグレッシブというよりは、クールで爽やかな雰囲気の楽曲でした。この楽曲もそうだし、他のCrystal Lakeの楽曲を聴いてて思うのは、リードギターの使い方がとても上手いなという事です。Crystal Lakeのサビでは裏メロでリードギターの単音フレーズを聴くことが出来るのですが、フレーズに透明感があってボーカルを邪魔しないし、このリードギターの裏メロがボーカルと絡む事でCrystal Lakeらしいサビを生み出しているんだなと感じるのです。

 

Just Confusingは携帯のバイブレーションが特徴的な楽曲で、Ryoさんの歌もかなり悲壮感が漂っていました。タイトルの「Confusing」は混乱という意味を持ち、どうしていいか分からない人間の迷いが声に現れているのかな?と思いました。

 

ApolloはMVにもなっている曲ですが、5分という長さもあり、Crysta Lakeの中ではかなり大作な楽曲でしょう。激しくも開放感のあるサビや、透き通っていて且つ重いブレイクダウンなど、一色単に感じさせない楽曲がこのバンドの強みだと思います


Crystal Lake - Apollo【Official Music Video】

 

ラストのSunctuaryはこれまたリードギターが印象的です。Aメロではタッピング、サビでは高音弦の単音フレーズを使用し、これがドラムに気持ちよく絡んでいます。

疾走感のあるAメロではタッピング、重厚感のあるサビでは単音フレーズと、リードギターも聴きどころなのではないでしょうか。

また、ギターのバッキングにはディストーションのギター以外にもクリーンのギターも混ざっていて様々な装飾も施されている印象もあり、アルバムのラストを飾るにふさわしいパワーのある楽曲です。

 

まとめ

前述した通り、前作True Northはポップさとヘヴィさの振り幅をより広げたアルバムでした。しかし今作は、チューニングもローCと過去最大に下がっていて、ヘヴィな楽曲が中心なので、Crystal Lakeにヘヴィさを強く求める人は満足するアルバムだと思います。

 

 

Crystal Lakeを聴いてると毎回思うんですが、7弦ギターが欲しくなります。6弦のダウンチューニングでは出せないあの重さはやっぱり7弦ギターの強みだと思いますし、低い弦だけではなく、高音もしっかり使っている点ではCrystal Lakeのギターはとても好きです。

にしてもローCはもはや7弦ではなく、8弦の域(8弦ギターの8弦はデフォルトがF#)に達しているので、これ以上下がる事あるのかな?という気もしますがw

 

 

HELIX

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