ヴェノムを観て思った事『シンバイオートと人間の相性について』

ヴェノムを観てて、劇中に「何でこうなってんの?」っていう疑問点を僕なりに解釈した記事になります。

この記事には映画ヴェノムのネタバレが含まれます。ご注意下さい。

 

 

 

f:id:gallow666:20181114125857j:image

 

シンバイオートと人間の相性について

トリースは、シンバイオートが他の生命体と適合する際の相性を、臓器移植に例えていました。臓器移植も血液型がドナーと同じである事が条件として挙げらる訳ですが、人間とシンバイオートに特定の条件があるにしては、ひょいひょいと色んな人に乗り移ってたように見えました。

そこで、シンバイオートと人間の間にはどういった相性の問題があるの?と映画を観てて思ったので今回はその考察を書いていきます。

 

序盤でホームレスが、シンバイオートとの適合に失敗し、体内を食い尽くされてしまうシーンがあります。研究者達は、ホームレスが適合に失敗したと解釈していますが、厳密にはもっと違うものだと思いました。

 

まず最初に、あのホームレスの体内に入ったシンバイオートはヴェノムでもライオットでもありません。

ヴェノムが最初に入った体はエディの知り合いのホームレスであるマリア。しかし、彼女は拒絶反応は起こしておらず、研究所でエディと出会った時もパニックに陥ってたとはいえ、彼女は自我を保っていました。そのすぐ後にヴェノムは、彼女を乗っ取りエディに乗り移るのですが、この時点でヴェノムは人間の体をただの食い物としてではなく、地球上で自身を生かす為の乗り物として捉えていたのではないでしょうか。

 

ライオットの場合、序盤で墜落現場にいた女性を乗っ取り、酒場のおばあちゃん、空港にいた小さい女の子へと乗り換え、最終的にドレイクの元までたどり着きます。

ライオットには地球を制服するという野望があり、その目的を果たす為、不時着した宇宙船からサンフランシスコにいるドレイクの元までたどり着いたんだと思うのです。

 

最初の人体実験に使われたシンバイオートは、ヴェノムやライオットとは違い、宇宙で捕獲されて以来何も食べてなかったその腹を満たす為に、目の前にいる人間を食い物にしていただけの様に見えました。最初の人体実験でホームレスを食い尽くした後、直様「よこせ!」と言わんばかりに壁に張り付いていたのも、その貪食さから来ているのかもしれません。

 

以上の事から、シンバイオートは老若男女問わずその体を我が物にする力を持っており、人間との間に絶対的な条件はないんじゃないかなと考えました。

もっとも、ヴェノムとエディの様に互いの整合性が高ければ高いほど、強大な力を発揮する事は出来るのでしょうけどね。

 

シンバイオートと他の動物の相性の問題はあくまで研究者達の仮説であり、実のところその体を生かすも殺すかもシンバイオート達のさじ加減なのかもしれません。

 

 

おまけ

効果音について

・シンバイオートの動く音は、スライムやぞうきんの様な水気のある固形物を使って作って録音したんじゃないかなと思いました。音を録った後にフランジャーをかけてスライム状のドロっとした感じとスペーシーな感じを表現していた様に聴こえました。

・他にもアクションシーンはヴェノムの大柄な体格からずしっと重く、他のアクション映画に比べて暗めな音質だと感じました。個人的にはもっとシンセっぽい誇張を入れてみても、特徴的でカッコ良さそうだなと思いました。